買い物・メンテナンス
YAMAHAのピアノは過去2台続けて購入し、通算30年弾いた。一生YAMAHA一筋というのも味気ない。WILH. STEINBERG S188(新品)島村楽器で購入。重厚かつ華やかで深みがあり、音の迫力に驚嘆。下手に弾けば自滅する。
20数年使った金色のピラミッド型目覚まし時計の音が出なくなったので、処分する事にした。新しく買ったのはデジタル電波時計(温度計付き)。
ピアノ調律用チューニングハンマーをネットで購入した。僕の場合、入念にやればやるほど「極めて明瞭に」平均律からはずれた調律になってしまう!ハンマーのフェルトは打弦部分をマイナスドライバーで縦方向に強く圧迫し、優しい音にした。
東武デパートで、ピアノの下に敷くのにぴったりの赤い絨毯を見付けた。値段も手ごろだったがサイズが僅かに小さすぎたので買わなかった。だがこの遭遇が僕の「絨毯買いたいスイッチ」をオンにした。
あちこち遠出し、愛用してきた自転車が、今や塗装は色褪せ、伸びてしまった変速ギヤのワイヤーは1年前に交換し、タイヤは摩耗してツルツルになった。《ソリチュード》初演の翌日、新しいのを買った。
築13年の拙宅を塗り替えた。外壁と屋根、そして塀。家を塗り替えるなんてお金持ちの気まぐれ位に思っていたが、家を守るため必要に迫られてやった。
時計屋を何軒も探した。たった一つ、6軒目の店に展示していたものが気に入った。「実用的なものより、面白いもの」と店員に言った、まさにそれ。アトリエを兼ねるリビングルームの家具は、どれも微笑んでいて欲しい。
大変安かったので衝動買いしたが持って帰るのが一仕事。大きな段ボール箱をサドルに載せ、自転車を押しながら1時間以上歩いた。椅子の尻に敷かれた訳だ。
20年以上使っていた掃除機をついに買い替えた。吸引ノズルを床にゴロゴロ転がす音や、床にぶつける音が聞こえる!これまではモーターの音がうるさくてそんな音などかき消されていた。
鍵盤のデザインのタオルを頂いた。さて、これはタオルとしては使えない。楽譜や鍵盤は僕にとって心を癒す装飾品ではなく、見た瞬間に仕事を思い出し、しばしば自分を苦しめ、それを乗り越えた先には自身を浄化してくれるものだ。
秋たけなわ。涼しくなるにつれ枯れ行く花壇を蘇らせるのにぴったりだと思い、小さな竜胆(りんどう)を4鉢買い、花壇に植えた。
購入後20年となったピアノを1ランク上の中古に買い換えた。まだ鳴らされる悦びを知らないピアノ。調整され、弾けば低音は地殻変動と化し、中音域は生き物のように表情が変わり、高音域からは鐘の音。息遣いさえ聴こえる。ところが早くも1週間で調律が狂った。
ミロの「マラヴィラス」というリトグラフィー連作のうち2枚が我が家にある。ミロはデッサンがメロメロだったのに、その色使いに注目したカタルーニャの美術学校校長が、彼を入学させたそう。スペイン、フランス、ドイツは仲良く同じ様な四角形で並ぶ。