池田 悟≪作曲家≫のArabesque

Universal Editionから出版:《無伴奏チェロソナタ》、弦楽四重奏曲《双葉》

微笑む時計

置時計の振り子が動かなくなった。針は時を刻むのだが、振り子が止まったままでは意味が無い。
24年前、子供の頃お世話になったピアノの先生から頂き、愛用してきたが、ついに買い替えることにした。

時計屋を何軒も探した。たった一つ、6軒目の店に展示していたものが気に入った。「実用的なものより、面白いものが欲しい」と店員に言った、まさにそれ。
これもまた20年以上使うのだとすれば、高くても妥協したくない。この時計ならミロのリトグラフにも釣り合う。
アトリエを兼ねるリビングルームの家具は、どれも微笑んでいて欲しい。