池田 悟≪作曲家≫のArabesque

Universal Editionから出版:《無伴奏チェロソナタ》、弦楽四重奏曲《双葉》

ベルフォーレのチェンバロ

JR三島駅から北西へ車で数分、自然に囲まれた中に、長泉町文化センター「ベルフォーレ」がある。
「ベルフォーレ」では16年前、ホールのこけら落としの際、地元の民話に基づいたオペレッタを委嘱され、作曲、指揮した。
目下チェンバロの新作を作曲中で、帰省中の時間を活用できないかと検索したところ、「ベルフォーレ」にチェンバロがあることが分かり試奏の予約をすると、快諾して頂けた。

8月12日の午後、空調の整った800人収容のホールに立派なチェンバロを用意して頂き、3時間半試奏した。
音域や楽想によるストップの組み合わせの効果を確かめた。
とりわけ上下の鍵盤を異なる音色に設定し、右手と左手の鍵盤を素早く変えることで、目が眩むような効果が出せることも発見した。
最低音域のアルペジオの余韻は30秒ほどもあった。
途中、所長さんがご挨拶にいらっしゃった。