池田 悟≪作曲家≫のArabesque

Universal Editionから出版:《無伴奏チェロソナタ》、弦楽四重奏曲《双葉》

自然ハーモニクスの重音

2ヶ月前から弦楽六重奏曲を作曲している。そこで弦楽器の自然ハーモニクスの重音の可否、効果を自分のヴァイオリンで確かめた。

愛器
  1. 同一ポジションでの完全5度…演奏し易く、響きも良い。
  2. ニゾン…低い方の弦の3等分点、高い方の弦の2等分点に触れる。フォルテで実用的。
  3. オクターブ…低い方の弦の3等分点、高い方の弦の4等分点に触れる。可能だが鳴り難い。

これら以外は不可能。それぞれ1本の弦では鳴るのに、同時に2本の弦を鳴らす事は出来ない。振動数の周期が一致せず共鳴できないからだろうか。
これこそ、完全協和音と不完全協和音の歴然とした違いなのだ。

※安くて鳴らないヴァイオリンのせいか…'20年に購入した上質のチェロで試したところ、以下のように指が届けば何でも可能(第7倍音も含め)。
増1度/(オクターブ+)長2度/短3度/(オクターブ+)長3度/長6度/短7度/(オクターブ+)長7度